【世界遺産】フェズ旧市街
8世紀末、イドリース朝のイドリース1世によってイスラム王朝が開かれました。モロッコで最古のイスラム王都で、最も長い歴史を持つ都市です。敵の侵入に備えて迷路のような作りになっていて、人が行き交うのもやっとな狭く複雑な路地は「世界一の迷宮都市」と形容されています。
カラウィーンモスクに付属するマドラサ(神学校)はイスラム最古の大学カラシーン大学の前身となりました。歴史家のイブン・ハルドゥーンなど、偉大な学者が教鞭を執りました。また市街には14世紀に築かれたアッタリーン・マドラサや、ブー・イナニア・マドラサという神学校もあり、学問の町としてヨーロッパにまで名が知れ渡り「アフリカのアテネ」と呼ばれました。
16世紀頃には革製品製造の中心地となり、フェズ市街にはタンネリと呼ばれる一画で、現在もなめし革職人たちが当時とほとんど変わらない手法で、生産を続けています。
観光時の注意として、旧市街には車が入ることができません。伝統家屋のリヤドで宿泊の際は、鉄道駅やバスターミナルまで迎えてくれるところを選ぶと旅がしやすいです。人通りの少ない路地へ連れて行かれたり等のトラブルが多いので、非公認ガイドは使わないこと。
訪れたいフェズの世界遺産
ダール・バトハ博物館
19世紀末、ムーレイ・ハッサンによって建設された宮殿です。ムーア様式の庭園は、ジェンナ(楽園)を想像してつくられたものだといわれています。
ブー・ジュルード門
1913年にフランス保護領化で建築されたフェズ旧市街の正門です。「皮を被って仮装した男性の門」という意味があります。夜歩くのは、危険がいっぱいでダメ。
ブー・イナニア・マドラサ
14世紀(マリーン朝)にブー・イナニア王によって建てられたマリーン朝最大の神学校です。礼拝の時間は入場できません。
ザウィア・ムーレイ・イドリス廟
ムーレイ・イドリス2世のお墓があります。子宝を願う女性が多く訪れ、外壁の小さな鉄格子の窓に錠をかけると願い事が叶うといわれています。異教徒は入場できません。
アッタリーン・マドラサ
14世紀に建てられた神学校です。ブー・イナニア・マドラサよりも小規模ながら装飾の美しさを、見て見たいです。
カラウィン・モスク
9世紀にチュニジアのカイルアンから移住した裕福な商人の娘、ファーティマ・フェヘリーヤが857年に建てた祈りの場所です。北アフリカ最大のモスクです。「ゼッタリージュ」と呼ばれるモザイクタイルの装飾が施されています。
アンダルース・モスク
ファーティマ・フェヘリーヤの妹メリアムが、スペインのコルドバから来たアンダルシア人のために建造しました。非ムスリムは入ることができません。
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